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 英米のロックやポップス、日本のフォーク&ロックに開眼する前から、ラジオ関西で放送していた「電話リクエスト」によって毎日のようにジャズの名曲、名演を聴いていたことは前回書いた。ビートルズやストーンズにのめり込む前に、ジャズのスタンダードナンバーを超一級の演奏で聴いていたことが、その後の僕の音楽ライフを恐らくものすごく豊かなものにしたであろうことも…。

だがその後、ロックの魅力に取りつかれたあとも、実はいっぱいジャズに触れる機会があったのだ。それは当時の神戸にはたくさんのジャズ喫茶があったから。

 ジャズが好きで好きでたまらなかったかと言うとそういう訳ではない。ただ、大人になりかけの探究心旺盛で、ちょっと不良にも憧れる高校生、大学生にとって、ジャズ喫茶はとてもとても魅力的なスポットだった。今ではロックもそうなのだが、バーとして夜だけのお酒中心の営業になっている店が多いが、当時はあくまでジャズ喫茶、ロック喫茶。昼間も営業していて、僕たちはそこでコーヒー一杯で長時間粘り、何とも心もとない自分の将来に思いを巡らしながらも、その反動でちょっと悪ぶって気を吐いたりもしていたのだ。ロートレ・アモンやキルケゴールの本を粋がって鞄に入れ、苦虫を噛み潰したような顔で読んだりもした。そこには一風変わった様相の僕らより年長の客が同じように暗い顔で目を瞑って体を揺らしたりもしていた。怖い思いをすることもあったが、それも含めて僕たちにはそこは魅力的な場所だった。そしてそこで、「電リク」でかかっていたのよりもうちょっと前衛的なジャズを聴いた。

 阪急三宮駅の北側にあった「バンビ」はデューク・エリントンやMJQ、チャーリー・パーカーなどが良くかかっていた。神戸サウナの地下にあった「KNEE KNEE」ではJBLのスピーカー、マランツのアンプからフリージャズや『カインド・オブ・ブルー』より後のマイルス・デイヴィス、ウェイン・ショーターなどがかかっていることが多かった。

 我が家近くの阪急六甲にも「トリオ」という店があった。忘れもしない、僕はここで初めて山下洋輔トリオの『DANCING古事記』を聴き大きな衝撃を受けたのだ。「トリオ」はその後、JR元町駅の山側のビルの2階に移り「とんぼ」と店名が変わってからも日本の過激なジャズがかかっていた。サンセット通りがトアロードに差し掛かる手前のビルには「さりげなく」があった。ここでは50年代のフルバンドのものなどを良く聴いた。阪急三宮から生田神社の方に向かう「ピサ」ではオスカー・ピーターソンなどを聴きながら近くの居酒屋、八島や森井本店で安酒を飲んだあとの旨いコーヒーや、最後のもう一杯をやっていた。ちょうど1970年代と重なるこの時代にも、神戸ではジャズがいつも遊び場の側にごくあたりまえのようにあったのだ。

 NHK神戸放送局では、神戸市(まちのアートステージ事業)との共催で「第18回トアステJAZZライブ」を下記の通り実施します。

 関西のライブハウスなどで活動する2組のジャズ・ミュージシャンのみなさんが、素敵な演奏を披露します。当日、観覧は自由です。どうぞお気軽にお越しください。

平成21年12月19日(土)
開場/午後1:30
開演/午後2:00
終演予定/午後3:30

1組目【snow-board (スノーボード)】
ヴォーカル :神谷 友紀(かみや ゆき)
ピアノ :名定 澄子(なさだ すみこ)
ベース :宗川 信(むねかわ まこと)
ドラム  :高野 正明(たかの まさあき)
サックス :澤井 誠(さわい まこと)

2組目【samanalaya(さまならや)】
ヴォーカル :金澤 江美(かなざわ えみ)
ピアノ :田中 敬子(たなか けいこ)
ベース :坂田 慶治(さかた けいじ)
ドラム :樋下 善弘(ひのした よしひろ)
サックス&フルート :柴垣 安宏(しばがき やすひろ)
<会場>
NHK神戸放送局1階オープンスタジオ「トアステーション」
神戸市中央区中山手通2-24-7  電話.078-252-5000
(三宮、または元町駅から徒歩10分)
問い合わせはNHK神戸放送局
電話:078-252-5000(月~金 午前9:30~午後6:00)

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中村尚美さんの新譜「Toute Ma Vie」のご紹介です。

このサイトのPLAYERSでも紹介しております女性ベーシストの中村尚美さんがリーダーの女性だけのジャズユニット「Mon Chou Chou(私のお気に入り)」のカルテットににボーカル、フルート、タップダンスが加わったCD「Toute Ma Vie」が発売されました。

中村尚美さんは、最初のアルバム「うさぎのラビット」で評判を呼んだなかなか芯の太いベーシストです。

今回のアルバムでは、全10曲ですが、「うさぎのラビット」からリニューアルした3曲に加え、「サマータイム」や日本の唄「故郷」が挿入されています。

最初の曲「追い風」ではパーカッションで軽快に、「Dans Le Wonder Sain To」ではフランス語の語りが入り、「うさぎのラビット」では親しみやすいフレーズにジャズのエッセンスに溢れ、「サマータイム」ではスリル感にあふれた演奏を聴かせてくれます。

まさに気心の知れた仲間とのお気に入りの曲のCDです。

下記のサイトで購入でき、試聴もできます。

http://www.ongaku1616.com/shop/ItemList.php?p_cnt=2&item_category=9

中村さんのホームページでライブにも足を運んでください。
ところで、CDジャケットのイラストは中村さんの作品のようです。
(ジャズ好きおじさん)

 阪急武庫之荘駅の南にあるレストラン「Blanc Plus」は、毎夜ジャズの調べを聞きながら、食事をするライブレストランです。このクリスマスには、特別メニューの食事とスペシャルジャズセッションがあります。

12月13日(日)と20日(日)でいずれも18:00から食事が楽しめ、ステージは19:00と20:15です。

13日(日)
梅田望美(ピアノ) 正木麻衣子(ヴォーカル) 河田健(サックス)
blanefbc91(画像のクリックで拡大)
20日(日)
小松真理(ピアノ) 中崎あきこ(ヴォーカル) 中村安彦(ベース)
blan2(画像のクリックで拡大)

食事は、まぐろの和風タルタル~海老と帆立貝柱のムース~あさりと旬野菜のスープ~黒毛和牛のステーキ
~旬のフルーツとヨーグルトのソルベ です。

料金は、お一人 8,000円です。
予約が必要ですので、06-6435-1390まで電話をお願いいたします。

http://www.blancplus.com/