unezaki20105

エッセイ初登場のボーカルの宇根崎緑です。

毎回のライブでは、テーマを決めて選曲して
聴いて頂く方の心に、何か残るものがあるといいなと思い歌っています。

4年程前のあるライブ会場での出来事です。
大先輩方との夢のような共演で、持てる力を出し切って歌い終わり、客席に目 を向けるとおもむろに手を挙げて発言された方がおられます。

『あなたのCDを、夜寝る前に聴きたいので、下さい』

当時、まだCDをつくるなど、夢のまた夢と思っていた頃でしたので、
『お気持ち、大変うれしいのですが、ございません』と申し上げました。

『では、早速、つくって下さい』

楽屋に戻り、せっかくのお気持ちだからつくろう!と
先輩方の心強い後押しのお言葉を頂き、制作する運びとなりました。

完成後、リクエスト頂いた方に一番にCDをお渡ししました。
(良い眠りの時間となります様に…….☆)

演奏者からメッセージとして発信したエネルギーが
聴き手の方からリクエストを頂いた事でエネルギーが倍増し、巡り戻ってくる、
そんな循環を実感しました。

ライブは演奏者と聴いて下さる方との空気感で出来るたった一回のもの
儚く消えるからこそ、そこに価値がある
常にそう感じていた私にとって、残す音楽をつくるきっかけを頂いた貴重な経験でした。

聴いて下さる方が演奏者を育てます。文化を創ります。
何なりとリクエストしに(できる限り応えられるよう頑張ります!)
ライブ会場へいらして下さい♪  御待ちしております。

Jazz - Midori Unesaki (vo) & unechan (b)

ハクエイさん

ハクエイさん


 ジャズ愛好家の市民が運営するコンサート「ハクエイ・キム トライソニーク Jazz in 神戸」が6月5日午後5時から、神戸ポートアイランドのジーベックホール(神戸市中央区港島中町7、ポートライナー中埠頭駅下車すぐ)で開かれる。

 若手実力派ピアニストのハクエイさんをリーダーに、ベースの杉本智和さん、ドラムの大槻“KALTA”英宣さんが出演する。

 ハクエイさんはシドニー大学音楽院でマイク・ノックに師事。デビューアルバム「Open the Green Door」(2005年)は、スイングジャーナル誌の「ジャズ・ディスク大賞候補作」となったほか、フランスのジャズ専門誌「JAZZMAN」の四つ星に選ばれた。多様なリズムのアイデアとスタイリッシュな旋律で、国内外から高い評価を受けている。

 「Jazz in 神戸実行委員会」(泉迪子代表)の主催。1992年からスポンサーを付けない手づくりコンサートとして始まり、99年から毎年開催している。泉さんは「ジャズファンからジャズは初めてという方まで、インパクトのあるコンサートになると思います」と話す。

 前売り4500円、当日5千円。開場4時半、全席自由。「Jazz in 神戸実行委員会」TEL078・743・6640
 ※6歳未満のお子さまは申し訳ございませんが入場できません

◆ハクエイへの評価
『正真正銘の「新星」がリーダーを務めたファーストアルバム…。豊富なリズムのアイデアや、ダイナミクスと空白をプレイして動きと浮遊を交替させる身軽さは、Jacky Terrasson や Stephen Scott の登場時を思い出させる…。この若者は比類なき才能と、例外的に授けられた音楽の素質を持ち合わせている』
(Alex Dutilh 、JAZZMAN 誌、Paris, France, December, 2005)

◆トライソニーク
「tri (3人) sonic(音) unique(唯一無二)」の単語からの造語

◆大槻“KALTA”英宣
「Jazz in 神戸」(2008年) にも出演しており、今回2度目。

 設立10周年を迎える関西ジャズ協会は、自主コンサート「ジャズコーラスグループによる映画音楽の夕べ」を5月26日、西宮市高松町の兵庫県立芸術文化センターで開く。関西を代表する女性グループ2組が初共演し、広く知られた名曲を披露する。

 今公演は、2000年春に発足した同協会による自主企画「ジャズシンガーズ・スペシャル」の5回目。これまではソロシンガー数人の出演だったが、今回は「サテンドール」と「ザ・ハーミス」の2組を招いた。女性のみのコーラスは音域などの問題で難しく、貴重な共演の機会となる。

 サテンドールはミキ・ゆうり・カヨの3人組。音大出身の実力を土台に、ダイナミックなハーモニーで聴かせる。ザ・ハーミスも3人で、西脇千花・南ルミコ・伊藤アイコはそれぞれソロでも活躍中。ジャズのほか童謡や歌謡曲など、幅広いレパートリーを誇る。

 当日は「トゥナイト」(ウエストサイドストーリー)、「星に願いを」(ピノキオ)、「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」(カサブランカ)、「君をのせて」(天空の城ラピュタ)など約20曲を演奏予定。同協会の大塚善章会長(ピアノ)が率いるカルテットがバックを務める。神戸ネクストジャズコンペティションに優勝した高橋知道のテナーサックスも聴きどころだ。

 午後7時開演。3千円。同協会TEL06・6442・0370
2010/05/12神戸新聞

サテンドール

サテンドール

 
 
ザ・ハーミス

ザ・ハーミス


 
 

「神戸ジャズフェスティバル2010」に出演する小曽根実=神戸国際会館

「神戸ジャズフェスティバル2010」に出演する小曽根実=神戸国際会館

 神戸のジャズ文化発信を目的に、さまざまな世代の音楽家がスタンダード曲を披露するジャズ・コンサートが5月30日、神戸・三宮の神戸国際会館である。長年、神戸ジャズを支えてきたピアニストの小曽根実はデューク・エリントンの「アフリカン・フラワー」などの名曲を演奏。「どんなに時代が変わっても古さを感じないスタンダードの良さを伝えたい」と意気込む。

 公演は「KOBE JAZZ FESTIVAL(神戸ジャズフェスティバル)2010」。同会館の開業50周年を記念し、2005年から毎年開き、6回目。今回は県立高砂高校のジャズバンド部や、若手サクソホン奏者高橋知道らが出演する。ラジオ関西の番組を通して募集したリクエストにも応える。

 小曽根は1934年、神戸市生まれ。学生時代からピアニストとして活動を始め、戦後は、ラジオや開局間もないテレビの分野でも活躍し、テレビ番組「11PM」の出演をきっかけに全国区に。阪神・淡路大震災の被災地復興コンサートにも積極的に参加した。

 「ジャズのライブハウスが一致団結し、行政もそれを後押しする街は、全国でも神戸だけ。今回のようなコンサートが毎年開催されるのも街の自慢としていい」

 当日は、小曽根率いるクインテットに、日本を代表するジャズシンガー伊藤君子がゲストで加わる。「楽器を鳴らして、音楽を客席の一人一人に届ける。そんなアナログの良さを楽しんでもらえたらうれしい」

 午後3時半開演。S席1500円、A席1000円。同会館TEL078・231・8162
(藤嶋 亨)
2010/05/07 神戸新聞

jazzwalk7

三宮から北野、元町へと広がるジャズライブハウス。
今年もこの地域の15店が日曜日の昼下がり一斉にライブを繰り広げます。
普段のライブとはちょっと違った雰囲気で楽しめます。

5月16日(日)の13:00~13:40、14:30~15:10、16:00~16:40の
完全入れ替え制3ステージです。
各会場共に、1ステージ1,000円です。3軒のはしごができますよ。

出演メンバーは下記PDFファイルをご参照ください。
http://www.kobejazzcity.com/10jazzwalkprogram.pdf

お問い合わせは、神戸ジャズCITY委員会 078-242-0100または078-251-8625
まで。

撮影:甚田高穂

撮影:甚田高穂


 芸能人は歯が命。
 こんなコピーがあった。確か、研磨剤が入っていないのに歯を白くする効能がある歯磨きのCMだ。真っ白い歯をしたタレントが、チューブを持ってにっこり笑うと、芸能人でなくても、歯磨きしないと綺麗になれないような気がして、歯磨きせずになるものかと、焦ったものだ。

 先日、あるライブハウスで演奏が始まるのを待っているとき、尊敬するサックス奏者のKさんが、お店の隅で、歯を磨いているのに気づいた。演奏前だし、お声をかけるのは失礼だと思い、いったんは席に戻ったのだけれど、その姿があまりに印象的だったので、つい柱の後ろから観察してしまった。いや、正直に言うと、盗み見した。
 Kさんは、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンと4種類のサックスに加え、クラリネット、フルートまでを吹きこなすオールラウンドプレーヤーである。とても有名な方なのに、私の初歩的な質問も馬鹿にしないで答えてくださる方だ。
 私はそれまでジャズマンというのは、どこか扱い難く、話しかけるのも恐ろしいと思っていた。けれども、Kさんにはそういう気むずかしさを感じたことはなかったし、話しかけるのを躊躇したこともなかった。
 けれども、一心に歯を磨く様は、私が初めて見る姿だった。幼い子供が大好きなママに「磨き残しがないようにするのよ」と、歯ブラシを手渡され、「うん、わかった」と、素直にその指示に従うような熱心さを感じた。それも、ゴシゴシ磨かず、シャシャシャと、軽くスナップをきかせる磨き方は、楽器を扱うときのように繊細だ。
 感動して見ている私に気づくと、Kさんは「やあ」と、手を挙げた。
 そして、それから5分後、おそらくはミントの香りのする唇で、彼はサックスをくわえ、最初の音を店中に響かせたのだ。

 そういえば、同じバンドでトロンボーンを演奏するMさんに、歯の治療をするために、神戸から横浜まで通ったことがあるという話を聞いたことがある。たかが歯と思うかもしれないが、ちょっとした削り方で、音が変ってしまうため、微妙な治療をしてくれる先生を探し回ったということだった。
 Mさんはお医者さまにジャズマンの歯の治し方をコーチしたというのだから、すごい。

 私など、歯は痛くなければそれでいい。
 せいぜいで前歯はきれいに白くしていたいなと思うくらいだ。
 けれども、ジャズマンは違うらしい。
 芸能人は歯が命。
 そして、ジャズマンも歯が大事。
 もしかすると、ジャズマンにとって、歯は楽器と人間を結ぶ連結器のようなものなのかもしれない。彼らが楽器を抱いたとき、楽器は体の一部となり、体は楽器の一部となる。
 その瞬間、ジャズマンの歯はただの歯ではなくなる。

撮影:甚田高穂

撮影:甚田高穂