ミュージックバー「エリース」で、このたびの東日本大震災に向けたチャリティライブを開催されます。
メンバーは、大塚善章、和田清茂、木村優一郎、飯田一樹、勝浦優 、エリー、勝浦敏夫
と言った錚々たるメンバーです。
4月10日(日) 14:00から半日にわたるジャズライブです。
集まった義捐金は日本赤十字を通して被災地に届けられます。
お問い合わせは、エリース 078-252-2728 まで。
http://homepage2.nifty.com/ellies/

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3月11日午後2時46分に発生した東北・関東大震災。その規模の大きさに加えて大津波による被害、そして引き続いて起こった原発の事故等による甚大な被害を受け、亡くなった方のご冥福をお祈りするとともに、怪我をされた方、ご家族や親しい方を亡くされた方、家をなくされた方に心よりお見舞い申し上げます。

16年前の阪神淡路大震災で、僕は住居が一部損壊、兄の家は全壊、嫂が怪我をしただけで、近しい誰をも亡くすことはなかったのだが、それでもそこから始まった震災後の長い日々に、傷つき、疲れ、それでもたくさんの人達にたくさんのものを戴きながら頑張って生きたという思いがある。

今回の震災が起こったあと、一体自分に何ができるのか考えながらそれをひとつひとつ具体化すべく日々過ごしている。とにもかくにも義捐金、まずはラジオ関西等地元メディア3社を通じて送らせて戴き、チキンジョージで行なわれた救援チャリティーライヴで歌い、三ノ宮センター街で行なわれたラジオ関西の公開生放送に出演し、義捐金募金を呼び掛けるお手伝いをさせていただいた。音楽、そしてラジオ、16年前に僕が大きく救われたそれらに今もずっと自分が係わり続けて来られて、その場から被災地への想いを届けるお手伝いをさせて戴けたのはありがたいことだと思う。

ラジオの大切さ、果たす役割の大きさは16年前、身にしみて体験したもの。当時はまだ番組をやらせて戴いてはいなかったのだが、思うところあって子供のころから慣れ親しんで来た地元AM局であるラジオ関西にダイヤルを合わせることがまた多くなって来ていた。目覚まし機能の付いたラジオの音と共に目覚め、地元から発信させられるリアルな情報に耳を傾けながら朝食を取るのが日常になっていたのだ。

その後、朝日新聞のエッセーその他にそのことについて繰り返し書かせて戴き、不思議な縁に導かれるようにそのラジオ関西で自分の番組をやらせて戴くようになった。

そうなってみて改めて気が付いたのが、震災を経験した地域でありながら、いかにラジオを持っていない人が多いかということだ。マンション等では電波が入り難いなどの問題もあるが、やはり震災後、ラジオから得ることができた多くのもののことを考えると、携帯ラジオは常に常備しておきたい。かく言う僕も、先述のように目覚まし代わりのラジオを枕元に置いて寝ていたものの、それが吹っ飛んで行かなかったのは奇跡のようなことで、しかも最初はラジオとしてよりも、足元を照らすライトとして使用していたのだ。表に出て、変わり果てた近隣の様子に唖然としながら、自分が手に持っているものがラジオであることに気が付き、ようやくスイッチを入れたのだった。ラジオ関西では既に朝のワイドを担当していた谷五郎さんらパーソナリティがスタジオに居て、大きな揺れの続く中、自ら体感しながらの貴い放送を続けておられたのだ。その後、安否情報や、物資情報がノンストップでCMなしでラジオから流れ続けることになった。これこそがラジオの使命と深く感じ入ったものだ。

そして音楽…。被災地に必要なのは水、食料、電気、ガス、そして医療…。音楽などは不急のものだ。しかし、あの時、音楽が震災で傷ついた心を温かくしてくれるものだということを僕らは痛感している。被災地の報道、安否情報、物資情報が淡々と続いていたラジオから突然流れてきたカーラ・ボノフの「涙に染めて」に僕は声をあげて泣いた。被災地の中では恵まれた環境にあった僕ですら、あの時は精神がひどく荒廃していたのだと思う。そこに水が染み込むように流れ込んできた音楽のことは忘れない。

今、被災地に思いを馳せながら、電気メーカーからたくさんの携帯ラジオが被災地に送られたというニュースを聞きながら、このことをその後あまり言ってこなかったのが悔やまれる。「みなさん、携帯ラジオを買って電池を入れてそれを日ごろから聞きましょう。そしてできれば肌身離さず身近なところに置いて置きましょう。小さいのをひとつ鞄の中に入れておいてもいいかもしれない。そのことがもし万が一、大きな災害に巻き込まれた時、どれくらい自分を助けてくれることか。情報もさることながら、そんなふうに、突然ラジオから流れて来た音楽にどれだけ心が癒されることか。現在ではたくさんのすぐれた機器でいろんなふうに音楽を楽しむことができる。でもラジオはそれだけではない。本当にたくさんのことができる魔法の箱なのです」

それを生業のひとつとしている僕ですら、自宅を片づけ、飛んで落ちたというより、3回転くらいしながら吹っ飛んだオ―ディオ機器を電源に繋ぎ直し、倒れた本棚からCDを取り出して聴いたのは震災から数カ月がたった頃だった。でも、音楽のことなんかまだまだ先だと思っていた時期に安否情報に続いて流れて来た音楽には本当に心が温かくなった。ラジオ番組の魅力と言うのは色々あるが、やはり僕は音楽を大切にしたいし、ダウンロードしたり、CDを買って聴く音楽も良いけれど、ラジオから流れて来た曲に思いがけなく和まされる快感というのは何物にも代えがたい。普段もラジオ番組というのはかくありたいと思う。

三ノ宮センター街にはいつもラジオ関西を聴いてくださる方が大勢来てくださって義捐金を募金してくださった。毎年のラジオ関西祭りの時にも思うのだが、ラジオはリスナーの方との結びつきが強いのだなあ。阪神淡路大震災の時も、いつも聴き馴染んだパーソナリティやアナウンサーがいつもの声で、情報を伝えてくれることが精神を落ち着かせてくれた。僕自身、そんなラジオや音楽に係わらせて戴く仕事をしながら、まだまだこれからが大変な被災地のために少しでも力になれたらと思わずにはいられない。

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今回、スイング・ジャズ・クルーズ(SJC)…という神戸中心に活動しているジャズの学生団体(関西10数大学)が、募金活動を行います。

集まった募金は、神戸新聞厚生事業団を通し、被災地に送らせていただきます。

場所:神戸ハーバーランド内会場
CULMENI(カルメニ)、CANAL GARDEN(キャナルガーデン『予定』)

日時:2011年4月3日(日) 11:00~17:00

出演:スイング・ジャズ・クルーズ

出演大学:大阪大学、大手前大学、関西大学、関西学院大学、京都大学、甲南大学、神戸大学、天理大学、同志社大学、兵庫県立大学、立命館大学、他(あいうえお順)
特別協力:CULMENI(カルメニ)、CANAL GARDEN(キャナルガーデン)、株式会社ディスプレイタモン
協力:大阪城ジャズフェスティバル Jazz Party
主催:神戸とニューオリンズのジャズ交流実行委員会

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昨年7月17日と18日の2日、神戸の新神戸オリエンタル劇場でヴァイオリンの寺井尚子さんのコンサートがありました。

寺井尚子さんって、何と、エネルギッシュなのだろうと思いながら聴き、大いに楽しんだ次第です。

エネルギッシュその1.コンサートに参加した人と共有できたと思いますが、時に繊細、時に情熱的な演奏。

繊細さがあるから情熱的な部分で興奮し、情熱的な部分があるから繊細なところは感動しました。

エネルギッシュその2.全国をコンサートで飛び回っているだけでなく、年に1枚のペースでCDをリリースしています。

エネルギッシュその3.ジャズのスタンダードからポピュラー、クラッシックまで色んなジャンルに意欲的に取り組んでいること。

今年の3月16日リリースの最新CD「ライムライト」を例にとると、バッハやムソルグスキーのクラシック、

ジャズの名曲「シングシング シング」そして映画音楽「ゴッドファーザー愛のテーマ」と取り組んでいます。

その寺井尚子さんが、今年も新神戸オリエンタル劇場でコンサートを開いてくれます。題して「寺井尚子コンサート2011」。

4月2日(土)18:00からと4月3日(日)13:00からの2回です。

メンバーは、ヴァイオリンの寺井尚子さんの他、ピアノ北島直樹さん、ベース 店網邦雄さん、 ドラムス 中沢剛さん 

以上のカルテットです。

料金は、全席指定で5,000円。

今年もエネルギッシュなコンサートを期待しています。

なお、寺井尚子さんのホームページは

http://www.t-naoko.com/discography.html

(ジャズの街~神戸 安田英俊)