今や、東京での活動が多いピアニスト 生田さち子さんのCD「春の風」を紹介します。

jazz1116

7年くらい前に生田さち子さんのピアノを聴きました。なんて力強く、歯切れのいいピアノを弾くんだろう、というのが最初の印象なんですが、それに抒情性が加わり表現力豊かなピアニストだというのが、今の印象です。
時として優しく、時としてダイナミックに、もちろんスイングして。そんな、今の生田さち子が存分に楽しめるアルバムが「春の風」です。

1曲目が、自身の作曲による「春の風」。いつもながら、生田さち子さんの展開力って凄いなって思います。春の優しい風が吹いて、そしてだんだん強く、春の嵐がやってきて暖かい気持ちで春を満喫する。そんな曲かな。
生田さち子さんの展開力を存分に感じさせてくれるのが、5曲目の「きらきら星」。ああ、昔よく聴いたな、と思っているとどんどん発展していって、というか引き込まれていって、最後に、ああそうなんだ。この曲は「きらきら星」だったんだ、となります。

曲の盛り上げに大貢献なのが、新進気鋭のドラマー 石若駿さん。しっかりと曲を支えてくれるのがベテランベーシストの金澤英明さん。二人のサポートで、生田幸子さんが自由奔放に弾きまくります。
そういえば、今や世界に名だたるトランペッターの日野皓正さんが関西に来る時のピアニストは生田幸子さん、金澤英明さんはかつての日野皓正バンドのレギュラーメンバー、石若駿さんは時折日野皓正メンバーサに加わっていたんですね。気心知れた仲間たち。このアルバムでも2曲、日野皓正が突如登場。セロニアス・モンクの「Well You Needn’t」ではトランペットが、と武満徹の「雪」では珍しくコルネットが聴けます。アジテーターのようにトリオを鼓舞しています。
このアルバムには他に、映画の「Last Tango In Paris」や、マット・デニスの「Everything Happens To Me」、ガーシュウインのミュージカル「ポギーとベス」からの「Summertime」と「I Loves You, Porgy」が入っています。

 CDは、タワーレコードやHMVで手に入りますが、一番いいのは、生田さち子さんのホームページでライブスケジュールを確認。ライブに足を運んだら、手に入ります。3,000円を握りしめてライブ会場に足を運びませんか。
http://blogs.yahoo.co.jp/sachiko3ikuta

 自身のコンボの他にヴォーカリストとの共演、ボサノヴァクインテットや女性ユニットそして中国楽器とのコラボレーションなど八面六臂の活躍をしている生田さち子さん。このアルバムを機にますます大きくなると思います。

(ジャズの街~神戸 安田英俊)

NEWS&TOPICS

1 件のコメントがあります 『生田さち子さんのCD「春の風」のご紹介』へのコメント