2005年12月21日掲載
うどん料理 いなみ 加古郡稲美町
原材料すべて国内産/自然、健康 キーワードに
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つゆが自慢の「天ころ」。吟味された原材料が独特の風味を生み出す=加古郡稲美町国岡 |
こしのあるめんに、昆布とかつお節、魚の風味が程よく利いたつゆが絡む。揚げたてのてんぷらが香ばしく、うどんによく合う。「いなみ香(こ)露(ろ)」。つゆにこだわった店の看板商品だ。
「香露」とは、かつて、良質のだしをかめに入れて地中で熟成させると、かめにつく結露にまで香りが染み込んだ―とのいわれから名付けた。
店は約三十年前、辻元光雄さん(70)が脱サラして稲美町に開業した。当時、周辺はコンビニエンスストアもない田園地帯。顧客が来るのかどうかも分からなかったが、最初から「専門店にしよう」との強い意気込みだったという。
当初は、手で粉を混ぜて、足で踏むなどうどん作りのすべてを手作りで通していた。しかし、どうしても体力が続かず、けがや病気による休業などで営業にムラが出る。そこで、手作りの良さは残しながら、「手もみ」など一部には機械を取り入れた。
十五歳から、店を手伝っていたという現店長、義雄さん(45)は大学卒業後の三年間、神戸・三宮で和食料理店に勤務した。その影響か、「父がめんに力を入れたのとは異なり、だしの風味に重きを置く」という。
自慢のだしは、北海道の昆布に良質のかつお節、サバ、ウルメ、イワシなどを混ぜて味をつ
け、まろやかになるまで寝かす。めんも風味があって甘い北海道産の小麦を使うなど、原材料すべてを生産者の顔が見える国内産でそろえる。
めんづくりは、その日の気温、天気、湿度などを肌で感じて水の量や塩加減を変える繊細な作業。「田舎のうどん屋だからいい加減で許されるのではなく、田舎だからこそわざわざ来てくれる人に納得して帰ってもらわなければ」と義雄さん。
食事をゆっくり楽しむ空間をつくりたいと、昨年、そば料理専門店も開店した。「キーワードは自然、健康、安心、安全。よい商品を安心して食べてもらい、健康になって帰ってもらえたら」。職人の心意気をのぞかせた。(小西博美)
「香露」とは、かつて、良質のだしをかめに入れて地中で熟成させると、かめにつく結露にまで香りが染み込んだ―とのいわれから名付けた。
店は約三十年前、辻元光雄さん(70)が脱サラして稲美町に開業した。当時、周辺はコンビニエンスストアもない田園地帯。顧客が来るのかどうかも分からなかったが、最初から「専門店にしよう」との強い意気込みだったという。
当初は、手で粉を混ぜて、足で踏むなどうどん作りのすべてを手作りで通していた。しかし、どうしても体力が続かず、けがや病気による休業などで営業にムラが出る。そこで、手作りの良さは残しながら、「手もみ」など一部には機械を取り入れた。
十五歳から、店を手伝っていたという現店長、義雄さん(45)は大学卒業後の三年間、神戸・三宮で和食料理店に勤務した。その影響か、「父がめんに力を入れたのとは異なり、だしの風味に重きを置く」という。
自慢のだしは、北海道の昆布に良質のかつお節、サバ、ウルメ、イワシなどを混ぜて味をつ
け、まろやかになるまで寝かす。めんも風味があって甘い北海道産の小麦を使うなど、原材料すべてを生産者の顔が見える国内産でそろえる。
めんづくりは、その日の気温、天気、湿度などを肌で感じて水の量や塩加減を変える繊細な作業。「田舎のうどん屋だからいい加減で許されるのではなく、田舎だからこそわざわざ来てくれる人に納得して帰ってもらわなければ」と義雄さん。
食事をゆっくり楽しむ空間をつくりたいと、昨年、そば料理専門店も開店した。「キーワードは自然、健康、安心、安全。よい商品を安心して食べてもらい、健康になって帰ってもらえたら」。職人の心意気をのぞかせた。(小西博美)
※この記事は過去に神戸新聞に掲載されたものです。
内容については変更になっている場合がありますので、おでかけの際はあらかじめご確認ください。
[56] うどん料理 いなみ 加古郡稲美町(2005-12-21)













