2008年7月31日掲載
名物を丸ごと1匹 明石・アナゴ棒ずし
「貞楽」(明石市)
![]() |
慣れた手つきで棒ずしを切る大西征治さん=いずれも「貞楽」 |
![]() |
ふっくらした炭火焼きアナゴの味が生きる |
炭火で焼いたアナゴに、硬めに炊き上げたすし飯。口の中に広がる香ばしさを、甘く煮たシイタケが引き立てる。地元名物「焼きアナゴ」一匹を丸ごと使った「穴子棒寿(あなごず)し」は、豊富な海の幸が水揚げされる明石ならではの一品だ。
二代目店主の大西征治さん(71)は、まな板を前に表情を引き締める。包丁の背でアナゴを素早くたたいて小骨の食感にも気を配る。おひつから手に取ったすし飯を丸め「ようこねるんや」とぎゅっ、ぎゅっ―。力を込めて棒状に伸ばし、シイタケと、アナゴをのせる。ふきんをかぶせて形を整え、自家製のたれを塗って仕上げる。箱を使った押しずしもメニューにあるが「丸ごと一匹」のボリューム感には食通たちも驚く。
「おやじ、おふくろと嫁。家族経営の小さな店だからこそ、こだわれる」と三代目の伸和さん(39)。メニューはその日の仕入れ次第。水揚げされたばかりの「昼網」の地場魚を仕入れる。
中でも、棒ずしはシンプルだからこそ素材の味が生きる代表格。甘めのすし飯は炊く前に必ず二時間水につける。すし飯がなくなると、午後七時にのれんを下ろすことも。竹の皮にくるんだ持ち帰りを注文する客も多い。伸和さんは「妥協しない、ほんまにいいもんを出し続けたい」と話す。創業六十年のこだわりである。(大月美佳)
二代目店主の大西征治さん(71)は、まな板を前に表情を引き締める。包丁の背でアナゴを素早くたたいて小骨の食感にも気を配る。おひつから手に取ったすし飯を丸め「ようこねるんや」とぎゅっ、ぎゅっ―。力を込めて棒状に伸ばし、シイタケと、アナゴをのせる。ふきんをかぶせて形を整え、自家製のたれを塗って仕上げる。箱を使った押しずしもメニューにあるが「丸ごと一匹」のボリューム感には食通たちも驚く。
「おやじ、おふくろと嫁。家族経営の小さな店だからこそ、こだわれる」と三代目の伸和さん(39)。メニューはその日の仕入れ次第。水揚げされたばかりの「昼網」の地場魚を仕入れる。
中でも、棒ずしはシンプルだからこそ素材の味が生きる代表格。甘めのすし飯は炊く前に必ず二時間水につける。すし飯がなくなると、午後七時にのれんを下ろすことも。竹の皮にくるんだ持ち帰りを注文する客も多い。伸和さんは「妥協しない、ほんまにいいもんを出し続けたい」と話す。創業六十年のこだわりである。(大月美佳)

◆
明石の台所・魚の棚商店街近くに店を構え、常連客の7割は神戸、大阪、京都など市外から。同商店街での買い物の前後にのれんをくぐる人が多いという。今の旬は一本釣りのアジにサワラ、ハモ。サバを刺し身で食べられるのも明石ならでは。明石観光協会TEL078・918・5425
※この記事は過去に神戸新聞に掲載されたものです。
内容については変更になっている場合がありますので、おでかけの際はあらかじめご確認ください。
名物を丸ごと1匹 明石・アナゴ棒ずし(2008-07-31)














