神戸新聞
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兵庫おでかけ情報 食べ歩き 郷土の味

2009年8月19日掲載

濃厚な甘さ、とろける夏の幻 洲本の赤ウニ

「農家民宿ひまわり」(洲本市由良町)

料理には地元で捕った魚介をはじめ、自家栽培した野菜や果物を使用。デザートのナルトみかんを搾る石本美里さん=洲本市由良町由良「ひまわり」

料理には地元で捕った魚介をはじめ、自家栽培した野菜や果物を使用。デザートのナルトみかんを搾る石本美里さん=洲本市由良町由良「ひまわり」

酢飯が見えなくなるほど盛り付けた「赤ウニ丼」=洲本市由良町由良「ひまわり」

酢飯が見えなくなるほど盛り付けた「赤ウニ丼」=洲本市由良町由良「ひまわり」

 タイやハモなど魚介類に恵まれている淡路島。洲本市・由良産の赤ウニもその一つ。京阪神の料亭やすし店に並ぶ高級食材だ。

 「濃厚で甘みがあるのが特徴」と、赤ウニを扱う水産会社「長田水産」(同市由良町由良)の長田徹さん(59)。由良近海にはコンブ科の海藻が豊富で、赤ウニはその良質な海藻を食べて育つという。

 地元・由良の農家民宿「ひまわり」では、同社から買い付けた赤ウニをふんだんに使った「赤ウニ丼」が好評だ。1泊2食付き8千円の基本コースに、2千円追加すれば味わえる。

 客に出す時は、素材の味を楽しめるようあえて丼に盛らず、板に並べたままで。客は、ぎっしり並んだ黄色い身をへらですくい、酢飯が見えなくなるほど盛り付ける。

 見た目からも濃厚そうな味の雰囲気が漂ってくる。丼を手に、箸(はし)でご飯と一緒に豪快に口にかき込む。すると、滑らかな食感とクリーミーな風味が広がる。

 「刺し身じょうゆをかけると、さらに甘みが増しますよ」とおかみの石本美里さん(59)。民宿にはいろりがあり、家庭的なムードがあふれる。宿泊客は1日1組限定(10人まで)だ。

 その日水揚げした新鮮な赤ウニを振る舞う期間は6〜10月ごろ。由良産の魚の刺し身とともに、海の幸を堪能できる。

(橋本 薫)
メモ
 農家民宿ひまわり    

 洲本市由良町由良161。赤ウニ丼提供は宿泊客のみ。6〜9月はハモ、冬場はアナゴ鍋など。自家栽培の野菜や鶏卵も料理に並ぶ。9月中旬に五右衛門風呂が完成する。TEL0799・27・1621

          ◆          ◆          

 冬場に捕れるムラサキウニに対し、京阪神での別名は「夏ウニ」。主に九州西側の沿岸に生息する温帯性で、東日本では「幻のウニ」とも呼ばれる。赤ウニ料理は市内のホテルや民宿でも食べられる。市観光協会TEL0799・22・0742

※この記事は過去に神戸新聞に掲載されたものです。
内容については変更になっている場合がありますので、おでかけの際はあらかじめご確認ください。

濃厚な甘さ、とろける夏の幻 洲本の赤ウニ(2009-08-19)