神戸新聞
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しにせのちから 兵庫味めぐり

2005年9月22日掲載

「欧風料理もん」神戸・北長狭通

親しみやすい味と笑顔 海外からも常連客

看板メニューのビーフカツレツ。大きなサイズで食べごたえ十分=いずれも神戸市中央区北長狭通2

看板メニューのビーフカツレツ。大きなサイズで食べごたえ十分=いずれも神戸市中央区北長狭通2

創業以来掲げているハイカラな看板と、女将の日笠尚子さん

創業以来掲げているハイカラな看板と、女将の日笠尚子さん

 「うちは味もメニューも、調理方法も、昭和十一年の創業からそのまんまです。一つも変えてません」

 神戸市中央区、生田ロード沿いにある洋食店「欧風料理もん」。木製の扉を開け、民芸調で統一された店内に入ると、女将の日笠尚子さん(66)が親しみやすい笑顔で迎えてくれた。

 値段も約二十年前から変えていない。その理由は、「そこそこの値段で、最高のものを味わってほしいから」。

 看板メニューは「ビーフカツレツ」。神戸牛のヒレ肉を、「高温のサラダオイルでさっと揚げる」。仕上げは、二週間ほど煮込んだデミグラスソース。

 自家製のパン粉を使った表面は、さくっとした口当たり。そして、肉の柔らかさに驚く。「基本はミディアムですが、お客さんの好みによって変えることもあります」と尚子さん。

 阪神・淡路大震災で店は全壊。三階建てはねじれるように傾き、店内から空が見えた。でも、「お客さんに味を忘れてほしくない」。二階以上を取り壊し、残した一階部分で、震災三十五日目には営業を再開した。

 全国各地にとどまらず、海外からも食通がやってくる。約七十年間、守り続けてきたミナト神戸の味。「いつ来ても変わらへんね。おいしいね」。それは、この店にとって最高の褒め言葉。(中島摩子)
メモ
ビーフカツレツ 名物トンカツ なべも充実  

 ビーフカツレツは2300円。名物トンカツ、もん風コロッケは1600円。ビーフカツレツのサンドイッチ(1850円)はテークアウトでき、「神戸土産」にする人も多いとか。洋食店ながら、しゃぶしゃぶやすきやきなどのなべ料理もある。
 11時―21時。第3月曜休み。神戸市中央区北長狭通2―12―12。TEL078・331・0372

※この記事は過去に神戸新聞に掲載されたものです。
内容については変更になっている場合がありますので、おでかけの際はあらかじめご確認ください。

[74] 「欧風料理もん」神戸・北長狭通(2005-09-22)