2007年3月29日掲載
「ハトヤ」姫路市
ぷりぷりかまぼこ 手作業で伝える味
![]() |
気を抜けない「焼き抜き」の作業。香ばしいにおいが立ち上る=いずれも姫路市北条口5、ハトヤ |
![]() |
つややかな白さと焼き色が食欲をそそる |
かまぼこ屋の朝は早い。夜が明けるころ、石のすり鉢に、魚のすり身や塩を入れ、生地づくりが始まる。吉田利男工場長(46)は「冬以外は魚をさばくところから始める」と話す。自前で魚から仕込む店は、今では少ないという。
気温や湿度による微調整、練り具合の判断…。ほとんどの行程で、人の手や感覚が頼りだ。板かまぼこづくりも手作業が中心。職人が握る「付け包丁」で、生地が見る見る“かまぼこ形”になっていく。完成と思いきや、木型で整形、上塗り、両端をそぐ―と続く。焼く間も、色付きすぎないよう、かまぼこ板をかぶせるなど目を離せない。
自信作の「献上」は瀬戸内産のシログチをふんだんに使った製品で、東宮御所に二度献上したことから名が付いた。ぷりぷりとした歯応え。口の中に甘みが広がる。「魚の味がする、本来のかまぼこです」。天ぷらも人気で、創業当時からの定番「野菜フライ」は、タマネギのさっくりした歯応えが魅力だ。
日本料理店を営んでいた創業者の故松本辰次郎氏が、終戦翌年の一九四六年、「ハトヤ」の屋号で水産練り製品の製造販売を始めた。四代目の松本敏郎社長(36)は「かまぼこという伝統食を次代に伝える役割を担い続けたい」と意気込む。
「おいしいものをつくる」。未来を見据え、追い求めるのは、創業以来不変のテーマである。
(広岡磨璃)
気温や湿度による微調整、練り具合の判断…。ほとんどの行程で、人の手や感覚が頼りだ。板かまぼこづくりも手作業が中心。職人が握る「付け包丁」で、生地が見る見る“かまぼこ形”になっていく。完成と思いきや、木型で整形、上塗り、両端をそぐ―と続く。焼く間も、色付きすぎないよう、かまぼこ板をかぶせるなど目を離せない。
自信作の「献上」は瀬戸内産のシログチをふんだんに使った製品で、東宮御所に二度献上したことから名が付いた。ぷりぷりとした歯応え。口の中に甘みが広がる。「魚の味がする、本来のかまぼこです」。天ぷらも人気で、創業当時からの定番「野菜フライ」は、タマネギのさっくりした歯応えが魅力だ。
日本料理店を営んでいた創業者の故松本辰次郎氏が、終戦翌年の一九四六年、「ハトヤ」の屋号で水産練り製品の製造販売を始めた。四代目の松本敏郎社長(36)は「かまぼこという伝統食を次代に伝える役割を担い続けたい」と意気込む。
「おいしいものをつくる」。未来を見据え、追い求めるのは、創業以来不変のテーマである。
(広岡磨璃)
社名は平和の象徴・ハトから。人気の野菜フライは正式名称「ハトミン」。創業当時は5円で、現在は63円。贈答品として定評の「献上」は1680円。本社工場では、見学や手づくり体験が可。本店の営業時間は9―18時。姫路市北条口5の8。同市内に5つの直営店も。本店TEL079・222・8108
※この記事は過去に神戸新聞に掲載されたものです。
内容については変更になっている場合がありますので、おでかけの際はあらかじめご確認ください。
[149] 「ハトヤ」姫路市(2007-03-29)














