2007年5月21日掲載
伝説秘める「石の宝殿」 生石神社
高砂市阿弥陀町生石
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水に浮いているように見える日本三奇の一つ「石の宝殿」=高砂市阿弥陀町生石 |
鳥居をくぐると、二百段近い急な石段が壁のように立ちはだかった。息を切らしながら登り切ると、眼下に視界が開け、高砂市街が一望できた。
拝殿の奥へ入ると、すぐに生石(おうしこ)神社のご神体「石の宝殿(ほうでん)」が現れた。塩釜神社(宮城県)の塩釜、霧島山(宮崎県)の天の逆鉾(さかほこ)と並び、日本三奇の一つに数えられる。
高さ約五・七メートル、幅約六・四メートル、奥行き七・二メートルで、重さは推定五百トン。三方をがけに囲まれた池の中に鎮座し、上部には古木が生い茂る。まるで石が浮いたように見えることから「浮き石」の別名も。一夜で石殿を造り上げようとした神々が、近くで起こった反乱を鎮めに出かけたため、夜が明けてしまい、横たわっていた石殿を立てられないままになったとの伝説が残る。
また、播磨国風土記には「原の南に作り石あり。形、屋の如(ごと)し…伝えていへらく、聖徳の王の御世(みよ)、弓削大連(ゆげのおおむらじ)(物部守屋(もののべのもりや))の造れる石なり」とあり、六世紀末、物部守屋が蘇我馬子に滅ぼされたため、工程が途上で中断されたとも伝わる。
拝殿の脇には、石の宝殿の分岩「霊岩(れいがん)」(高さ約二メートル)がある。「全身ノ“力”ヲ込メテ押シ下サイ」と看板が立っている。東久祠(ひがしひさし)宮司(58)いわく「精神を落ち着かせて押せば動くようになる」。半信半疑で押してみたが、やはりビクともしない。精神修養が足りないのか。
ご神体の迫力に圧倒されながら裏へ回ると、屋根のように見える部分があり、確かに石殿が横たわっているかのようだ。
播磨の歴史遺産を調べている「播磨街道再発見で地域をつなぎ隊」の高塚洋隊長(63)=高砂市米田町米田新=は「謎は謎のままの方が夢があっていい。自分なりの物語を作るのも楽しいのでは」と話す。境内には参拝や散策の人が絶えない。謎に包まれているからこそ、いつの世も人を引きつけてきたのかも知れない。(黒田耕司)
拝殿の奥へ入ると、すぐに生石(おうしこ)神社のご神体「石の宝殿(ほうでん)」が現れた。塩釜神社(宮城県)の塩釜、霧島山(宮崎県)の天の逆鉾(さかほこ)と並び、日本三奇の一つに数えられる。
高さ約五・七メートル、幅約六・四メートル、奥行き七・二メートルで、重さは推定五百トン。三方をがけに囲まれた池の中に鎮座し、上部には古木が生い茂る。まるで石が浮いたように見えることから「浮き石」の別名も。一夜で石殿を造り上げようとした神々が、近くで起こった反乱を鎮めに出かけたため、夜が明けてしまい、横たわっていた石殿を立てられないままになったとの伝説が残る。
また、播磨国風土記には「原の南に作り石あり。形、屋の如(ごと)し…伝えていへらく、聖徳の王の御世(みよ)、弓削大連(ゆげのおおむらじ)(物部守屋(もののべのもりや))の造れる石なり」とあり、六世紀末、物部守屋が蘇我馬子に滅ぼされたため、工程が途上で中断されたとも伝わる。
拝殿の脇には、石の宝殿の分岩「霊岩(れいがん)」(高さ約二メートル)がある。「全身ノ“力”ヲ込メテ押シ下サイ」と看板が立っている。東久祠(ひがしひさし)宮司(58)いわく「精神を落ち着かせて押せば動くようになる」。半信半疑で押してみたが、やはりビクともしない。精神修養が足りないのか。
ご神体の迫力に圧倒されながら裏へ回ると、屋根のように見える部分があり、確かに石殿が横たわっているかのようだ。
播磨の歴史遺産を調べている「播磨街道再発見で地域をつなぎ隊」の高塚洋隊長(63)=高砂市米田町米田新=は「謎は謎のままの方が夢があっていい。自分なりの物語を作るのも楽しいのでは」と話す。境内には参拝や散策の人が絶えない。謎に包まれているからこそ、いつの世も人を引きつけてきたのかも知れない。(黒田耕司)

★石の宝殿の拝観料は大人100円、子ども50円。
★生石神社TEL079・447・1006
【アクセス】JR宝殿駅から徒歩約20分
※この記事は過去に神戸新聞に掲載されたものです。
内容については変更になっている場合がありますので、おでかけの際はあらかじめご確認ください。
伝説秘める「石の宝殿」 生石神社(2007-05-21)











