2007年8月20日掲載
コウノトリ伝説、今に 久々比神社
豊岡市下宮
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コウノトリが描かれた絵馬が数多く奉納されている本殿=豊岡市下宮 |
朱色の欄干に、コウノトリの絵が飾られた小さな橋を渡って本殿へ。奉納された数多くの絵馬が目に入ってくる。コウノトリの親鳥とひなを描いた絵馬には「子宝に恵まれますように」「元気な赤ちゃんが生まれますように」などと、願いがつづられている。
久々比(くくひ)神社。「名もない田舎の神社でしたが、参拝客が増えて氏子さんたちも喜んでいる」と禰宜(ねぎ)の加藤裕さん(50)。「訪れるのは若夫婦や、孫を願う祖父母の方たちが多いですね」
二〇〇五年九月、人工飼育した国の特別天然記念物コウノトリを自然界に返す放鳥が始まった。その手で放たれた秋篠宮ご夫妻が翌年の歌会始の儀で、その様子を詠み、直後に紀子さまのご懐妊が判明。県立コウノトリの郷公園に近いこの神社も注目を集めた。大手の旅行代理店が、神社をコウノトリ見学の行程に組み込むようになった。
実は「赤ちゃんを運ぶ」という伝説を持つのは、ヨーロッパに生息する「シュバシコウ」。日本に生息する種類とは別の鳥だが、コウノトリの仲間には違いない。日本でもコウノトリは古くから、めでたい鳥「瑞鳥(ずいちょう)」とされてきた。
五月に国内の自然界で四十三年ぶりに誕生し、七月末に無事、巣立ったひなの話題もあって、神社への関心もあらためて高まっている。
神社の起源となるコウノトリ伝説は、日本書紀に記述があるという。ときの天皇の命で、鵠(くくい)(コウノトリの古称)を追った家来が捕らえ、献上したとの伝説。霊鳥であるコウノトリがすむ地に、木の神を奉(まつ)ったのが始まりとされ、この伝説から社名もついた。
神社の西に市民らが湿地を整備していることもあり、現代のコウノトリも神社周辺を舞うことがある。「いつか、境内のアカマツに巣をかけてくれたら」と加藤さん。そうなれば、新たなコウノトリ伝説が刻まれるに違いない。(記事・写真 幾野慶子)
久々比(くくひ)神社。「名もない田舎の神社でしたが、参拝客が増えて氏子さんたちも喜んでいる」と禰宜(ねぎ)の加藤裕さん(50)。「訪れるのは若夫婦や、孫を願う祖父母の方たちが多いですね」
二〇〇五年九月、人工飼育した国の特別天然記念物コウノトリを自然界に返す放鳥が始まった。その手で放たれた秋篠宮ご夫妻が翌年の歌会始の儀で、その様子を詠み、直後に紀子さまのご懐妊が判明。県立コウノトリの郷公園に近いこの神社も注目を集めた。大手の旅行代理店が、神社をコウノトリ見学の行程に組み込むようになった。
実は「赤ちゃんを運ぶ」という伝説を持つのは、ヨーロッパに生息する「シュバシコウ」。日本に生息する種類とは別の鳥だが、コウノトリの仲間には違いない。日本でもコウノトリは古くから、めでたい鳥「瑞鳥(ずいちょう)」とされてきた。
五月に国内の自然界で四十三年ぶりに誕生し、七月末に無事、巣立ったひなの話題もあって、神社への関心もあらためて高まっている。
神社の起源となるコウノトリ伝説は、日本書紀に記述があるという。ときの天皇の命で、鵠(くくい)(コウノトリの古称)を追った家来が捕らえ、献上したとの伝説。霊鳥であるコウノトリがすむ地に、木の神を奉(まつ)ったのが始まりとされ、この伝説から社名もついた。
神社の西に市民らが湿地を整備していることもあり、現代のコウノトリも神社周辺を舞うことがある。「いつか、境内のアカマツに巣をかけてくれたら」と加藤さん。そうなれば、新たなコウノトリ伝説が刻まれるに違いない。(記事・写真 幾野慶子)

★加藤さんTEL0796・22・4887
【アクセス】JR豊岡駅から全但バス「下の宮口」下車、約3分。北近畿タンゴ鉄道・但馬三江駅から約10分
※この記事は過去に神戸新聞に掲載されたものです。
内容については変更になっている場合がありますので、おでかけの際はあらかじめご確認ください。
コウノトリ伝説、今に 久々比神社(2007-08-20)











