2008年5月26日掲載
江戸初期の本堂復元=@一乗寺
加西市坂本町
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豊かな自然に包まれた一乗寺の本堂。約10年ぶりにお披露目された=加西市坂本町 |
新緑がまぶしいモミジの並木道を通り抜けると、一乗寺は現れた。本堂へと向かう石造りの長い階段を歩く。最上段まで上り切って、後ろを振り返ると、緑の山々が間近に迫る絶景が広がっていた。
西国三十三カ所巡礼の二十六番札所として親しまれている寺。国指定重要文化財の本堂は平安後期には創建されていたとされる。だが、戦乱による火災などで建て替えを繰り返し、現在の建物は一六二八年に建立された四代目だ。
その本堂は一九九九年に始まった台風被害の応急修理と、それに続く老朽化に伴う半解体修理がようやく完了し、四月から約十年ぶりに参拝できるようになった。解体した木材や瓦、金具は寸法や品質を調査して工法を解明し、一六二八年の建築時に近い形に復元されている。新しさの中にも趣があるのはそのせいだろう。
明石市から訪れたという初老の夫婦が、柱や屋根に見入っていた。「完成したと聞き、来ました。ええようになって」と目を細める。近隣はもとより、全国から参拝客が訪れているという。
本堂から一望できる境内はさまざまな木々が生い茂る。ご詠歌「春ははな 夏はたちばな 秋はきく いつも妙(たえ)なる のりのはなやま」が実感できる景色だ。住職の太田実秀さん(71)は「モミジやサクラが美しい静かなところ。カメラマンも多く訪れますよ」とにっこり。
本堂を後にした。階段の横には、一一七一年に建立された屈指の古塔、国宝三重塔がそびえる。石段を下りながら、三層の屋根の細やかな造りまで、じっくりと観察することができた。
帰り道。モミジのトンネルが朱に交わると、さらに美しくなるのだろう。次は秋に訪れよう。(佐藤由里)
西国三十三カ所巡礼の二十六番札所として親しまれている寺。国指定重要文化財の本堂は平安後期には創建されていたとされる。だが、戦乱による火災などで建て替えを繰り返し、現在の建物は一六二八年に建立された四代目だ。
その本堂は一九九九年に始まった台風被害の応急修理と、それに続く老朽化に伴う半解体修理がようやく完了し、四月から約十年ぶりに参拝できるようになった。解体した木材や瓦、金具は寸法や品質を調査して工法を解明し、一六二八年の建築時に近い形に復元されている。新しさの中にも趣があるのはそのせいだろう。
明石市から訪れたという初老の夫婦が、柱や屋根に見入っていた。「完成したと聞き、来ました。ええようになって」と目を細める。近隣はもとより、全国から参拝客が訪れているという。
本堂から一望できる境内はさまざまな木々が生い茂る。ご詠歌「春ははな 夏はたちばな 秋はきく いつも妙(たえ)なる のりのはなやま」が実感できる景色だ。住職の太田実秀さん(71)は「モミジやサクラが美しい静かなところ。カメラマンも多く訪れますよ」とにっこり。
本堂を後にした。階段の横には、一一七一年に建立された屈指の古塔、国宝三重塔がそびえる。石段を下りながら、三層の屋根の細やかな造りまで、じっくりと観察することができた。
帰り道。モミジのトンネルが朱に交わると、さらに美しくなるのだろう。次は秋に訪れよう。(佐藤由里)

★一乗寺TEL0790・48・2006
【アクセス】 JR宝殿駅からタクシーで約15分、姫路駅から神姫バスで約40分、一乗寺で下車。
※この記事は過去に神戸新聞に掲載されたものです。
内容については変更になっている場合がありますので、おでかけの際はあらかじめご確認ください。
江戸初期の本堂復元=@一乗寺(2008-05-26)











