2009年4月16日掲載
地域とともに歩む神社に 日岡神社
加古川市加古川町大野
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奥の本殿まで続く参道。境内に植えられた桜の木が、参拝者の心を和ませる=加古川市加古川町大野 |
緩やかな坂を上り、門をくぐると、幼子を抱いた和服の女性が見えた。お宮参りの帰りだろうか。日岡山を背にした本殿に向かって歩くと、満開の桜が出迎えてくれた。風に舞う花びらの向こうに、重厚な構えの本殿が見え、映画のワンシーンのようだ。
「安産の神様」の日岡神社。創建は天平時代とされ、約千三百年の歴史がある。主神は桃太郎伝説のモデルともいわれる天(あめの)伊佐佐比古命(いささひこのみこと)。景行天皇の皇后稲日大郎姫命(いなひおおいらつひめのみこと)が身ごもった際、天伊佐佐比古命が一週間、日岡の地で祖先の神に安産を祈願。皇后は無事双子を産み、うち一人が後の倭健命(やまとたけるのみこと)とされる。
二月の特殊神事「亥巳籠(いみごもり)」は、神職や氏子らが屋内にこもり、皇后の安産を祈ったのが始まりという。今も宮司や神職が社務所に一週間こもって安産を祈る。毎月一日に「月次祭」、六月と十二月に大祓(おおはらえ)を行い、年間を通じて地域の人々の健康や幸せを願う。
「地域とともに歩む神社でありたい」。一つ一つの神事の根底に、日岡幾朗宮司(67)の思いが流れる。日岡宮司が子どものころ、神社は地域の心のよりどころだった。神主に相談に来る人もいた。「今は人々との距離が離れてしまった気がする。伝統・伝承を次世代にどうつなぐか」。日岡宮司は模索を続ける。
そんな中、二年前に子供会を結成。小学四―六年の二十三人が所属し、登山やもちつきで交流を深め、地域の神社を訪れ由緒を学ぶ。中学生が職業体験する「トライやる・ウィーク」も毎年二十人ほど受け入れる。「トライやる期間が終了しても、ずっと神社に通いたいと話す子もいました」と日岡宮司。子どもたちに地域の文化、歴史をもっと知り、誇りを持ってほしい。日岡宮司の思いは確実に実を結びつつある。(黒田恵子)
「安産の神様」の日岡神社。創建は天平時代とされ、約千三百年の歴史がある。主神は桃太郎伝説のモデルともいわれる天(あめの)伊佐佐比古命(いささひこのみこと)。景行天皇の皇后稲日大郎姫命(いなひおおいらつひめのみこと)が身ごもった際、天伊佐佐比古命が一週間、日岡の地で祖先の神に安産を祈願。皇后は無事双子を産み、うち一人が後の倭健命(やまとたけるのみこと)とされる。
二月の特殊神事「亥巳籠(いみごもり)」は、神職や氏子らが屋内にこもり、皇后の安産を祈ったのが始まりという。今も宮司や神職が社務所に一週間こもって安産を祈る。毎月一日に「月次祭」、六月と十二月に大祓(おおはらえ)を行い、年間を通じて地域の人々の健康や幸せを願う。
「地域とともに歩む神社でありたい」。一つ一つの神事の根底に、日岡幾朗宮司(67)の思いが流れる。日岡宮司が子どものころ、神社は地域の心のよりどころだった。神主に相談に来る人もいた。「今は人々との距離が離れてしまった気がする。伝統・伝承を次世代にどうつなぐか」。日岡宮司は模索を続ける。
そんな中、二年前に子供会を結成。小学四―六年の二十三人が所属し、登山やもちつきで交流を深め、地域の神社を訪れ由緒を学ぶ。中学生が職業体験する「トライやる・ウィーク」も毎年二十人ほど受け入れる。「トライやる期間が終了しても、ずっと神社に通いたいと話す子もいました」と日岡宮司。子どもたちに地域の文化、歴史をもっと知り、誇りを持ってほしい。日岡宮司の思いは確実に実を結びつつある。(黒田恵子)

【アクセス】 JR加古川線日岡駅から徒歩5分
※この記事は過去に神戸新聞に掲載されたものです。
内容については変更になっている場合がありますので、おでかけの際はあらかじめご確認ください。
地域とともに歩む神社に 日岡神社(2009-04-16)













