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大胆なビジュアル化にビックリ

「パコと魔法の絵本」


 「パコと魔法の絵本」=(c)2008「パコと魔法の絵本」製作委員会

 2004年に伊藤英明&長谷川京子主演で初演された「MIDSUMMER CAROL ガマ王子VSザリガニ魔人」の映画化。筆者、このハセキョー初演を観劇しているのだが、よくぞここまで大胆にビジュアル化したものだとビックリ。

 役者たちの顔は特殊メークで誰が誰だか判断つかないほど。おまけに後半では、役者と3DのフルCGと合体させてアニメーションのようにし、まるで動く絵本のよう。「嫌われ松子の一生」中島哲也監督らしい映像マジックが楽しい。まっ、ちょっと色の洪水が過ぎて目に優しくはないが。

 その分、中身は疲れた大人の心も癒やすハートウオーミングストーリー。病院を舞台に、わがままなクソジジイ・大貫が、事故の後遺症で記憶が1日しかもたない少女と出会い、彼女の無垢な心に触れて優しさを取り戻していくのだ。

 大貫ならずとも、少女役アヤカの天使のような笑顔は思わずほおが緩んでしまう。彼女を見るだけで一見の価値有り。★★★★☆(中山治美・筆)

 【データ】

監督:中島哲也

原作:後藤ひろひと

出演:役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡

9月13日(土)から全国公開