南京町の李小龍
2007.12.22
南京町界隈の路地をぶらぶらしてると、ときどき奇妙なモノに出くわします。雑貨店「空龍」では、おぉ、懐かしの李小龍、ブルース・リー(Bruce Lee)ではありませんか。凛々しいですね、ただしあんまり似てません。肖像権の問題もあって、あえて似せてないのかな。
バースネームは李振藩(Lee Jun-Fan)。なかなか求道的な人だったようで、一時はワシントン州立大学哲学科に通い、熱心に東洋哲学の本を読んだようです。同じ頃、幼少時から習い覚えた中国拳法の一派「詠春拳」にムエタイやテコンドーなどのスタイルを取り入れ、「截拳道」(ジークンドー)を創始。かなり実践的な格闘術で、以前にこれを見たことがありますが、手の動きの早さが印象的でした。
この青年を一躍有名にしたのは映画『燃えよドラゴン』。日本での公開は34年前のきょう、1973年12月22日のことです。オイルショックに見舞われた年で、不況風が吹きはじめるなか、男の子たちの間では「アチョー」の叫び声が広がっていきました。神戸では新開地の聚楽館(78年閉鎖)で上映され、ロングラン興行。ただし本人はこの5カ月前、頭が痛いといってアスピリンを飲んだまま、帰らぬ人となっています。享年32。
(写真・文/大西昭彦)