匂いガラス
2008.01.07
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JR元町駅 西出口付近 |
“匂いガラス”というものがあって、擦るとかすかに甘酸っぱい匂いがするそうです。戦時中はゼロ戦の風防ガラスに使用され、当時の子供たちにとってはその破片は宝物だったとか。正体はアクリル樹脂ですが、匂いがするのは製造過程で不純物が混じっていたからだとも。
唐十郎原作・脚本のNHKドラマに「匂いガラス」があります。1986年に放送されたもので、大鶴義丹主演。物語は、匂いガラスの破片がアパートの地中からでてきて、その匂いをかいだ少年と少女の不思議な関係が描かれていきます。このドラマに「神戸のガード下」が登場します。
写真では、手前(右側)から先がディープさを増してゆく元町高架下。起源は戦後の闇市ともいいますが、高架化はそれ以前の1934年のこと。当時は元町駅の場所に三ノ宮駅あったらしく、高架下の店もそのころに生まれたと考えるのが自然でしょう。いずれにせよ、匂いガラスのもつ独特の幻想が、ここにもたしかにあるような気がします。
(写真・文/大西昭彦)